嬉しいお便り ６
ずいぶん間が空いたので、本日はもう一件ご紹介します。
⑧風呂に入れました。 2020.10.23
福辺さん、こんにちは。山形の富田です。
今日、「家のお風呂に入る」計画を実行しました。初めての風呂なので、明るい時間にしました。
昼食後、土田先生の往診のあと、車いすに親父を乗せ風呂場まで連れて行きました。
脱衣場で椅子に座って服を脱ぐことから始まって、洗い場のシャワーチェアに座り、湯を掛け、お尻をずらして浴槽の縁に移り、風呂に入る動作までやって見せて、これから風呂に入る流れを覚えてもらいました。
その後、指示だけで一切手出しはしないで、親父を見守りました。何度かはらはらする場面がありましたがじっと我慢。
やっと一人で湯船に浸かった親父は感無量で「風呂に入れた～。ありがとう」といってくれました。
ちょっと目頭が熱くなりました。
「俺の家の風呂だもんなぁ・・・。何ヶ月振りだろう」などとしみじみと言いながら満足のいくまでゆっくりと温まっていました。
風呂から上がる手順を説明し、またまた指示をしながらなんとかかんとか、脱衣場の椅子までたどり着くことが出来ました。
今回は初めてのことなので、幾分事前のシミュレーションと違ったところもありましたが、それでも自分の力だけで風呂に入れたことは親父にとっても大きな自信になったみたいで、部屋に戻ってから、何度かやっているうちにもっとスムースに入れるようになるだろうと言っていました。
退院後の風呂デビュー、大成功でした。
富田富男
