福辺流介助術とは?
これまでの介助となにが違うの?
介助される人の「力を引き出す介助」と、これまでの
介助はどこが違うのでしょうか?
これまでの介助は介助者が被介助者を力任せに動かし
ていました。
福辺流介助術では介助される人が自らの力を
使って動けるように、介助者は被介助者を援助するだけなのです。
この介助術はどんな人にも使えます。
・マヒのある人、筋力のない人、認知症の人、耳の遠い人、言葉の通じない人、頑固な人、などにも使えます。
どうして?
「動く」とは?
身体的な運動機能だけではありません。
心が動く、感情が動く、脳が動く、内臓が動く…など
能力「できる」とは?
運動能力だけではありません。
感覚 知覚 精神 意識 記憶 認知 思考 コミュニケーション 自律神経…など
どんな人にもできることは必ずあります。
だから、あらゆる人にこの介助は使えるのです。
では、どうすれば介助される人の力を引き出せるのでしょうか?
動きを引き出すための5つの基本
- 1.できること、できないことを知る(アセスメント)
- 2.相手を感じる
- 3.自然な反応を利用する
- 4.普段の動きをなぞる
- 5.ていねいな介助
~支え方、動きの伝え方、声かけ~
なかでも
1.アセスメント
5.ていねいな介助
~支え方、動きの伝え方、声かけ~
この2項目はとても重要です。
「できること、できないことを知る」ために重要なのは「細かく見る」ことです。
現在の介助の9割は残念ながら不適切な介助です。
8割=やり過ぎ
1割=やらなさ過ぎ
やり過ぎの介助とは、介助される人のできることをうばってしまうことです。
その原因はアセスメントが細かくできていないからです。
「ていねいな介助」の基本は声かけ、触れ方、支え方、動きの伝え方です。
介助は、支える、動きを伝える、の2つの要素からなっています。
支えは介助の根本です。
適切な介助のあとは、筋緊張が安定する、動きやすくなる、関節可動域が広がる、痛みが軽減するといった運動機能の改善だけでなく、認知・精神面・感覚・言語・バイタル・嚥下・呼吸などの変化も見られます。
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