嬉しいお便り 4
数日後、また新たな挑戦へのお話です。
福辺さん、こんにちは。山形の富田です。 2020/10/8
ブリーフを履いて二日目の昨日の昼。まったく失敗もなく、
約三ヶ月半もオシメ生活だったことが嘘のように穏やかな時間を満喫していました。
NHKテレビの連続テレビ小説『エール』ではちょうど予科練の場面が流れていました。
父は懐かしそうに当時のことを話してくれました。
なにげに、デイサービスの風呂の話になり、機械式の風呂で横になって入れられるんだそうです。
家の風呂で肩までゆっくりつかれたらいいね、と言ったらにっこりとうなずいていました。
家は昔の作りのままで、間口に比べて奥行きが非常に長い京都の町屋風で、入り口から裏まで通路が通ってます。
今はやりのバリアフリーとは真逆のバリアだらけの家です。
どうやったら父を風呂に入れてあげることが出来るか、頭の中でいろいろとシミュレーションをしてみました。
少しの工夫と少しの歩行でなんとかなりそうな感じです。
今朝、父がベッドから車いすに移乗する際をよく見ていたら、何だか歩けそうな感じでした。
そこで父に風呂に入れるかもしれないという話をして、試しに歩く練習をしてみるか?
と聞いたら、うんという返事でした。
「前方から両肘での介助」でやってみました。車いすから立ち上がってもらい、
腕をつかんでもらって1メートルほど前方に歩いてもらい、そしてバックしてもらって車いすに戻ってもらいました。
父に「どうだった? どこか痛いところはなかった?」と聞いたら「痛いところ
はないが、足が不安定だ」という答えでした。
「これから徐々に練習するか?」と聞いたら、父はすっかり乗り気でした。
そんなわけで、歩く練習をぼちぼちと始めます。
それでもって、ゆっくりと風呂に入って、暖まってぐっすりと寝てもらえるよう
になったらいいなと思います。
それでは、また。
富田さんの前向きな姿勢にとても励まされます。
続きは後日。